まだ子供のころ、某国民的アニメーションで「音痴な男の子が歌を歌うと、その衝撃波的なもので窓ガラスが割れる」というシーンを見たことがあります。今になって思うと、この場面は制作者が「いかにその男の子が歌が下手か」の演出として考えたんだろうなと察しはつくのですが、当時の僕はまだ小学2年生で、このアニメの「歌でガラスが割れる」現象を「実際にあり得ること」として受け取っていました。
実際、おなじアニメを見ていた当時のクラスの友人たちと「あのシーンを真似してみよう！」ということで、色々な実験をしました。小学校の本校舎から少し離れた倉庫の窓ガラスに向かい、４人くらいで「ワーー！」と大声を当ててみたことです。結局、この時の実験もどきではガラスはヒビも入らず、僕たちはクラスの担任の先生にこっぴどく怒られてしまいましたが。
さて、こんなアニメのシーン再現実験から10年以上が経ち、現在僕は大学生になりました。実家から通える距離の学校ですが、面白いサークルに入ったこともあり、キャンパスライフを満喫中です。
この面白いサークル＝「雑学実験サークル」では、「雑学知識が本当かどうかを確かめる」ことが活動内容なのですが、次のお題として冒頭お話した「声でガラスが割れるのか？」をより科学的に検証することになったのです。部長が懇意にしている科学サークルの協力も得て、数人の声を収束してガラスに当ててみる方向で実験プランを作っているようで、子供のころアニメで見たあのシーンが本当に起こり得るのか、10年越しに事の真偽が分かりそうです。