ガラスケースの中に飾ってある物は高級なイメージ

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実家の父がすごくケチくさい人で、物を捨てられない人で困りました。古くなった家を改築するために一時的に仮住まいをしたことがあるのですが、その時の引っ越しの際も、実家で使っていた歴代の電子レンジの、ガラス製のターンテーブルが3枚も出てきたのには驚きました。父曰く「物のない世代で育ったので、ガラスはなんとなく高級な感じがして捨てられなかった」とのことですが、同じ世代の人だって、今や百円で、ガラス製でもなんでも、良さそうなものが買えてしまう時代です。それは単に、父のケチ根性からに他ならないと思いました。

私の場合は、ガラスケースの中に飾ってある物は高級なイメージがあります。実際に、テレビなどで目にするお金持ちの家のリビングやダイニングには、やたらキラキラしたガラス製のキャビネットなどが置かれているではないですか。その中に飾られているのは、生活するのにはなくてもなんの支障もない、とにかく高級な品々。もちろんそれらを使うわけではなく、そのガラスケースの中に入れて、ただ飾って眺めるだけなのです。ガラスケースはただのホコリよけであり、中の品をより際立たせて見せるためのショーケースなのですね。

ガラスケースはディスプレイが目的で作られた棚ですから、見た目ばかりで強度はきっと高くないと思います。ちょっとの衝撃で割れそう。だからアクション映画などでは、派手に壊す演出に使えそうですよね。私とは縁のない世界の話なので、どんどんやってくれて構わないのですが。

とにかくガラスは、高級なイメージでもなんでもなく、ガラスのハートとか、もろく不確かで、弱いイメージしかありません。シンデレラが履くガラスの靴なんて、硬くて痛そうで、ダンスなんてできるはずがないと思う。見た目は綺麗かもしれませんが、私は絶対、ガラスよりガラスケースの中身の方が欲しいですね。